Q. | 木造住宅は疲れにくく健康に良いと聞きますが、特に科学的な理由があるのですか。 |
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A. | 木も生き物ですから私たちは木材にぬくもりを感じ、安らぎをおぼえるのです。そのうえ木材になっても木は生き続け、湿気を吸ったりし吐いたりして自然のエアコンの役目もしています。 その他、科学的にも証明されている数々の健康的な特質をもっています。 |
冷えは自立神経を介して健康に影響を与えますが、木の床は衝撃を適度に受け止めるだけではなく、床の冷えからくる疲れを防ぎます。名古屋大学の研究グループによる床材と足の温度変化の調査結果では、コンクリート、ビニールタイルは木に比べて熱伝導率が8〜10倍で、足の温度を著しく低下させますが、木の床は逆に上昇させることがわかりました。●木は温度を調節する
冷たいコンクリートやレンガの壁に湿気を含んだ暖かい空気が触れると結露を起こしますが、木には吸湿性があるので、結露が生じにくいのです。さらに、周囲が乾燥すると水分を吐き出して湿度を調整します。木をふんだんに使った室内は、湿り過ぎたり乾燥し過ぎたりしないので、快適な居住環境になるのです。これは衣類や調度品の保存にも大切なことです。●居ながらに森林浴効果
折り箱や薄板で食べ物を包んだりしたのは、木が抗・殺菌効果を持っているからで、昔の人の生活の知恵でした。きれいな森の空気の効果も古くから知られるところですが、最近では森林浴として見直されています。木造住宅にすがすがしい木の香りを感じるのも、木にこんな効果があるからです。●光をやわらげ、目に優しい
キラキラ、チカチカは目を疲れさせます。人間の目には反射率50〜60%がもっとも心地よいとされています。ヒノキや畳の反射率はちょうど50〜60%で、スギや障子もこの値に近いのです。つまり、木造の和室は目に優しい環境といえます。
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