耐力壁のバランスが悪いと、地震時に建物がねじれ、大きな変形を生じて壊れるおそれがあります。建築基準法では、ねじれを防ぐ方法として「耐力壁は釣合い良く配置しなければならない。」としています。
ねじれを防ぐための耐力壁の配置は、次のとおりです。
@建物の外周は、耐力壁線で囲まれるようにします。
A上階と下階の耐力壁線は、できるだけ一致させます。
B耐力壁は、建物の外周に設け、特に建物の隅角部に配置します。
C耐力壁は、できるだけ平面的にバランス良く配置します。
D耐力壁は、梁間方向及び桁行き方向にも釣合い良く配置します。
E耐力壁は、高い倍率を使って最小枚数にするのではなく、できるだけ小さい倍率の壁を多く配置します。
F耐力壁の量は、最小限の必要量よりもできるだけ多くします。
耐力壁のバランスが悪い建物や平面に凹凸がある建物、大きな吹き抜けや一部2階のある建物は、構造的な一体性や偏心についての検討が必要です。
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